『ニーチェの言葉』リードリヒ·ニーチェ著

全体を通して


ニーチェというと暗いイメージがあったが,ここで描かれているニーチエの言葉は明るいものである。

人生·友·愛など多くの視点でニーチェが残した言葉の数々が残されている。そのーつーつに重みがあり,自分に刺さるものを感じる。言葉が本質をつくとはこういうことかと感じられる一冊であった。

 

“ニーチェが好きなんだよね”という人に一度会ったことがあるがその時はあまり理解できなかった。今なら、その意味がわかる。

ナナネコポイント


高まるために捨てる

人間すべてをやることはできない。何かやりたいことができたなら、捨てるものを決目なければいけない。私が一人暮らしが好きなのは、無駄なものを持たないで自分の管理できるものだけに囲まれるからである。社会においてはそれが難しいからこそ、自分の選択できるものはしっかり残すか、捨てるかを考える必要がある。

初めの一歩は自分への尊敬から

この言葉には、すごく気づかされた。自分の周りには尊敬する人が数多くいる。そんな中だと自分が何もできないように感じることがある。しかし、自分を尊敬できない人間がやりたいことをやれるだろうか。自分に対してもいいところを認識したうえで、次のステップを見て、動ける自分でありたい。

学ぶ意思のある人は退屈を感じない

これは自分の人生上でも言える。高校時代の私は授業中の退屈さと言ったら恐ろしいものであった。どうにか眠気に耐え、修業のようにつまらない問題を解いて、勉強することに楽しさなんて見出せなかった。大学に入って、自分の知らない世界や成り立ちの仕組みなど、何もかも面白い授業であった。何を学ぶかによって、こんなにワクワクを感じられるのかと感じた。

安定志向が人と組織を腐らせる

同じ考えのモノばかりが集まってもダメであり、違った意見を降り入れることが必要である。当たり前のように聞こえるが、果たして日本にあるいくつの記号がこの考えを実践できているのだろうか。自分自身もそうである。自分に対して厳しい言葉をかけてくれる人を探しているはずなのに、いつの間にか安定に向かうように自分が変わっている気がする。組織で違う考えを持つことは、悪いことではなく、むしろいいことであると言い聞かせる必要がある。